プーチン・ロシアの危険な法案と知的財産権

ロシアは、ロシアに有効的でない国による知的財産権に関しては無断使用OKというありえない法案を通してしまいました。
参考記事(英語)

「ロシアに有効的でない国」にはアメリカや日本も含まれます。さらには、韓国やEU加盟国、スイス等も含まれているため、法案設立により世界を敵に回してしまったと思われても仕方ないでしょう。

ただ、一般誌では「パクリ放題」と煽る題名が目立ちましたが、決してパクリ放題ではありません。

弁理士会でJETROデュッセルドルフのレポートが共有されていますが、現時点において公開の場に載せることは適切ではないと思いますので簡単な内容についてだけ触れます。

レポートには「ロシア連邦民法典第1360条第1項で定められた国家安全保障等のために権利者の同意なく特許権等を実施することを、ロシア連邦政府が許可した場合に実施者が支払う対価について」と書かれており、条文上は所謂「強制実施権」が発動された場合に限定されるようです。

なので、「パクリ放題」というのはミスリードです。
メディアの方々は訂正したほうが良いと思われます。

もちろん強制実施権が発動されようがされまいが、ロシアが危機的な状況に陥っていることに変わりはありません。

日本にいる我々も、他人事として楽観視していられるわけでもないでしょう。
ロシア経由で知的財産権侵害品が日本に輸入されてくることが増え、税関が忙しくなるでしょうし、何より今日は118円を超える円安になってしまいました。先週までは117円でしたが数日でこれだけ上昇しています。

こんなこともあろうかと、一年前、109円の時にドルを買っておきましたよ(お、運が良かっただけのくせに先見の明があると自慢しているのか?)。

まあ、元々プーチンに任せてはいけなかったんですよ。やっぱりキレネンコに任せないとね。(©ウサビッチ