エッフェル塔は夜だけ撮影が禁止されています。
なぜだか知っていますか?
理由は、著作権の存在+αです。
なんで夜だけ著作権が働くんだよ!と突っ込みたくなりますよね。
そこで、著作権法に基づいてご説明したいと思います。
実はかなり複雑で著作権法のなかでも難しい部分なのですが、法的に正しく説明したいと思います。
なお、友人知人にトリビア的に話すときには、くれぐれも「正しく」伝えるように注意してください。
法律に関する話は言葉が一つ違っただけで意味が間違ってしまいますから。
(トレンドニュース記事が間違っているということはよくある話です)
さて、エッフェル塔の著作権ですが、そもそもエッフェル塔に著作権は存在するのかというところから考えなくてはいけません。
もし建築物に著作権が認められると、その建築物を背景に写真を撮ることが禁止されそうですしね。
ここで注意したいのは、「建築物は著作物に当たることもあるが、余程芸術性の高いものでないと著作物性は認められず、グッドデザイン賞を受賞した程度の芸術性では著作物とは認められない」といえます。
カッコイイ住宅でも著作権では保護してもらえないのです。
では、エッフェル塔はどうなのでしょうか。
まぁ、エッフェル塔に著作権が存在するにせよ存在しないにせよ、エッフェル塔は100年以上前の建造物ですので、「既にエッフェル塔はパブリックドメインになっている」と考えて構いません。
では、パブリックドメインであるはずのエッフェル塔を撮影するのは自由であるはずです。
なぜエッフェル塔を夜撮影することは禁止されているのでしょうか。
それは、イルミネーションに著作権があるからです。
エッフェル塔自体の著作権は既に切れています。
しかし、イルミネーションはエッフェル塔が出来たずっと後にライトアップアーティストが付したものです。
そして、イルミネーションは常にライトアップされているわけではありません。夜だけライトアップされるのです。
そのため著作権法46条の規定が働きません。
というわけで、エッフェル塔を夜撮影すると著作権の侵害になってしまうのです。
この説明だけではいまいちわからなかったかもしれませんね。こちらで詳しく説明しておきましたので、興味のある方は御覧ください。
建物の写真や動画を撮っても大丈夫?
ただし、法律を学んでいる人のためにも書かれた記事なので詳しすぎて少し難しいとは思います。
ネタとして友人知人に話す場合は、
「エッフェル塔を夜撮影すると著作権侵害になるんやで。知っとる?」
「えー、なんでなんで?」
「建物やなくてイルミネーションに著作権があって、夜だけライトアップされる場合には著作権法46条が聞かないんやって」
「著作権法46条?なにそれ?」
「詳しいことは俺もしらんw まあエエやん。はよ飯食いに行こ」
・・・でいいと思います(笑)