*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事と同じです。実際に描かれたのは2年ほど前です。リンクを下さっていた方はこのブログのアドレスに設定し直してくださると助かります。
最近のアニメは曲がすぐ変わるし、アニメの中に登場したものをすぐに商品化し、実に商魂たくましいといえます(良い意味で)。
プロダクトプレイスメントですね。
たとえば、妖怪ウオッチの中ではジバニャンの好物として「チョコボー」という食べ物がありますが(ちなみに猫にチョコを与えてはいけません・・・。子供が猫にチョコをあげちゃったらどうしようとか考えなかったのかな・・・)これももちろん商品化されています。
我が家でもノーマルなチョコボーだけでなくイチゴ味や牛乳味などバリエーションのチョコボーをたくさん買っています(正確には娘にねだられて交わされていますw)。
ところで、この「チョコボー」というネーミング、安易だと思いませんか?
クレヨンしんちゃんの「チョコビ」くらいひねってくれればいいのに、チョコボーはそのものずばり過ぎです。
実際に昔から同名のお菓子も他社から販売されています。
1997年には森永製菓株式会社から「チョコボウ」商標が出願されていますし。
このように、「チョコボー」は商標法でいう「自他商品識別力」がない名称です(たとえチョコ棒をチョコボーとしても変わりません)。
私だったら、もうちょっと「ありそうで無い」商品名を付けて儲けたのにな~とアニメを見る度に思ってしまいます。
「チョコビ」については株式会社双葉社が1993年に商標登録出願しています。「ありそうで無い」名前だからOKだったんですね。
まぁ、双葉社じゃなくてクレヨンしんちゃんの作者が商標登録出願すべきだとは思いますが・・・。
エヴァのアニメのなかでミサトさんがおいしそうに恵比寿ビールを飲めばビールが欲しくなり、UCCコーヒーを飲めば私もと買いたくなるのと同じように、アニメ(だけに限らずドラマなどももちろん)の中に登場するものは視聴者の購買意欲をそそります。
だからこそ、先を見越して「キャラクターたちに好まれて食べられているもの」のネーミングにも気を遣うのがこれからアニメ制作者等に求められる知財戦略なのではないでしょうか。
だって、ドラえもんの好物がどら焼きじゃなくて「○○(会社名)のどら焼き」だったら、その宣伝広告効果は数億は降らないと思いませんか?
ベネッセのキャラクターしまじろう(虎の子供)の好物が「虎屋のようかん」で、ベネッセが虎屋から広告料を得る・・・というビジネスモデルも考えられます(笑)
まあ、こんなあからさまなやり方じゃなく、実際にやるときはもっとスマートにやればいいと思います。
最後に関係ないけれど、「チョコボー」で検索したらFFのキャラクター、チョコボの商標がたくさん出てきました(笑)