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終身雇用が当たり前だった時代とは違い、現代では就職時に既に転職や起業のことを考えている人も多いことと思います。

雇う側もそれを理解した上で優秀な人材を短期間雇うこともあるでしょう。

 

さて、会社で働いていると、社会人としてのマナーといった常識的なことから、特殊なスキルまで様々なことを学ぶことになります。

 

また、仕事をしていく上で、様々な人と出会い、名刺交換をすることもあるでしょう。

 

ある会社でそうした人脈やスキルを身につけた人は、ライバル企業に取っては、喉から手が出るほど欲しい人材になっている可能性があります。

 

最先端の技術に詳しいエンジニアや顔の広い営業などは転職先でも大活躍しそうです。

 

しかし、雇っていた会社の側からしてみれば面白くありません。
未熟だった人間をここまで育てたのは自分の会社だし、せっかく育てて使える人材になってからライバル企業へ転職されてしまっては、お金を払ってライバルを育てていたようなものです。どうにかしてライバル社への転職は阻止したいと考えることでしょう。

 

このような状況において、会社はどんな手段をとれるのでしょうか。

 

 

基本的に退職や転職といった活動は会社が強制出来ることではありません。

 

ですから、ライバル社に転職するなとは言えません。

 

しかし、最先端の発明を手がけていた発明者がそのアイディアなどを具体化しないまま(元の会社で特許出願をしていない)持って行ってしまい、転職先で特許化されてしまうような行為は防止することができます。

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また、顧客情報のようなデータも一定の要件(秘密管理性・有用性・非公知性)を満たしていれば「営業秘密」として認定されるので、顧客データを持ちだして転職先で営業活動に使うような行為は阻止することが出来ます。

 

ここで、「秘密管理性」について詳しく述べると、「鍵やパスワードがかかっておらず、誰でもアクセス出来るようなデータの場合は秘密管理性の要件を満たさないとされてしまうでしょう。
詳しくはメインサイトの記事を御覧ください。

 

営業秘密を盗まれてしまってから、不正競争防止法違反として盗んだ元社員を訴えることは出来ますが、時間(数年かかることはザラです)もお金もかかります。

 

一番効果的なのは、入社時に契約書にサインしてもらうことでしょう。

 

まるで結婚のときに離婚時の契約書を交わすようで良い気分はしないかもしれませんが、後のトラブルを防ぐためには最善の手段です。

 

なお、営業秘密である顧客データとは違って、個々の社員が名刺交換した場合の名刺、といったようなものは会社が一括管理しているというような特殊な事情がない限り個人が転職後に利用しても問題は生じないでしょう。

 

まるで喧嘩別れのようにして退職してしまう場合もあるでしょうが、円満退社することも多いはずです。

退職した社員と会社の絆が新たなビジネスチャンスに結びつくこともあるでしょうから、あまりにも厳しい契約書を交わして元社員のビジネスを邪魔するよりは、快く送り出して上げたほうが、結果として得るものも大きいのではないでしょうか。