なぜか嫌いな人への対処法と自分のレベルアップ法

人間関係で辛いことがあった若い方と話したことをまとめてみました。
人間関係で悩み、精神的に疲れている人の一助になれたら幸いです。

なぜか嫌いな人への対処法と自分のレベルアップ法

”なぜかわからないけど嫌いな人”が誰しも一人や二人いるのではないでしょうか。

恋愛関係を除けば、相手の容姿が悪いから人間的にも嫌いになるということは滅多にないと思います。
嫌いになるのは、相手の主義主張や行動が人間的に尊敬できない(盗みや浮気をした等)、自分に不都合である(政治的に受け入れられない考え等)ということが理由でしょう。

通常は嫌いな理由は上記のように明確にわかりますが、嫌いな理由を思い浮かべるのさえ嫌になることがあると思います。
「とにかくあいつが嫌い」考えるだけで嫌な気分になる。
このような状態になるのには主に2つの理由があると考えられます。
一つは、相手の嫌な部分を自分も有しているから。

似た者同士なのに嫌い合うというのがこれです。
「あいつは人の話を聞かないし自己主張ばかりするし他人の気持ちを全く考えない」という相手がいたら、おそらく自分も他者から同じように思われている可能性があります。
本当は相手を嫌っているというよりも、自分のその嫌な部分を直視することから逃げているだけです。

もう一つの理由は、その人が自分に無いものを持っているからです。
お金、容姿、人望・・・何でも良いのですが、自分には欠けているものを持っている相手に嫉妬してしまうのです。
それを真正面から受け止めると自分の器の小ささがわかってしまい余計辛くなるので、無闇に嫌うという手段により自分に非はないと考え現実と向き合うことから逃げます。

さて、上記2点を念頭に起きながら、自分自身のレベルアップに繋げましょう。

1つ目の例では、相手の嫌な部分=自分の嫌な部分なのですから、反面教師として言動に気をつけることにより大人な振る舞いが出来るようになります。

2つ目の例では、プライドの高い人ほどこれを素直に受け入れることは出来ないのですが、自分が相手に嫉妬しているのだという気持ちに素直に向き合うことが大事です。
自分はお金持ちだけど、お金を持っていないあいつの方が人気者だなんて許せない、あいつは顔はいいけど頭は悪いんだ。頭が良い俺のほうが優れているというような子供じみた嫉妬は、若いうちに昇華しておかないと、大人になってもずっと引きずります。
すると、大人になり権力を持ったときに「痛々しい迷惑な老人」になります。
こういう人は、嫌いな相手の弱みを見つけては攻撃を繰り返すという誰も幸せにしない方法でしか幸せを感じることが出来なくなっています。

嫉妬の心と素直に向き合い、素直に相手を称賛出来ると清々しい気分になれます。
それはあなた自身が一つレベルアップ出来た証拠です。

他者の良いところを認めるということは、元々性格の良い人だけができることだけではなく、訓練によっても出来るようになるので、コミュニケーションを円滑にするためにも、ぜひ出来るように練習してください。