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漫画村が有料化されるとのことで、ネット上でもかなり話題になっています。
「主に知財」と知財を題名にしているこのブログにとっては格好のネタです。

 

過去には「はるか夢のあと」や「フリーブックス」が閉鎖に追い込まれたわけですが、漫画村は今現在は存続しています。閉鎖まであと少しだと思われるので最後にひと稼ぎするために有料版を提案したのかもしれません。

(ちなみに閉鎖まであと少しとはいえ、「今見なくては!」と思って漫画村にアクセスしてマンガを閲覧するとアクセスしただけでウイルスに感染したり仮想通貨の採掘にスマホが使われたりといろいろ問題が起こる可能性があるので気をつけてください)

*4月2日追記:情報セキュリティー会社トレンドマイクロによると、漫画村にアクセスしただけでMonero(モネロ)という仮想追加のマイニング(採掘)にパソコンやスマホが使われてしまうようです。
 

さて、今回漫画村騒動を語る前に、漫画村についてはどの様に捉えられているのだろうと思い、Twitterなどでいろいろと検索してみました。

 

調べて思ったことは、

「そもそも違法性の認識が無い人がいる」
「違法だとは気付いているが、なぜ違法なのか理解できていない人が多い」

ということに気づきました。

 

でもって、これは、
仕方がないことだと思います。

 

だって、みんな学校で著作権教育なんて受けていないもの。

 

Twitterを見ていたら、「著作権に詳しくない親が育てた子供が著作権法を守るわけがない」という趣旨のつぶやきがあったけど、これは、「英語が話せない親が育てた子供が英語を話せるわけがない」と同じような感じだなあと思います。

過去に著作権教育を受けなかったことは仕方がない。

だから、これから著作権の教育を普及させていくべきです。

(ちなみに上記の発言をした人は著作権法についてきちんと勉強していないようです。間違いが散見されたので・・・。漫画の編集をしている人のようなのですが、ぜひ著作権について学んでほしいです。ちなみに引用すると晒すことになって可哀想なので引用はしません)

 

私としてはかなり前から「著作権法は小学校から義務教育で教えてほしい」と思っています。

具体的には小学3,4年生から週に1回くらいでいいので著作権法を教える時間を割いてほしいなと思います。

 

とはいっても、小学校の先生が大変過ぎるのでそれも可哀想だなと思います。

だって、今の小中学校の先生って忙しすぎますから。

 

公立学校でも英語や場所によっては手話も教えなくてはいけません。でも教える先生たちは英語ができないので定期的に研修を受けなくてはいけません。

 

うちの小学生の娘も学校で「今日はこんな英語を習った!」と報告してくれるのですが、「そんな英語あるか!」とツッコミたくなるような無茶苦茶な言葉を教えてくれています・・・(T_T)。

 

このように、小学校の先生たちは日常の業務にプラスして、英語の勉強会にでなくてはいけないので忙しいです。これにプラスして著作権法を教えるなんて大変過ぎます。

 

でも著作権を学ぶ時間がゼロだったらゼロのままですが、週に一回でも学んだら前進しますので、ほんの少しでいいので「先生と生徒が著作権法について一緒に学ぶ時間」を作ってもらえたらな〜と思っています。

 

小学1、2年生だと早すぎるようなので小学4年生がベストかなと思っています。
知的財産権について小学1,2年生たちに話してみたらいまいち伝わらなかったけれど、小学3、4年生になるとおぼろげながら理解できるようだったので。

 

まぁ、小学生も4年生くらいになると中学受験を考える生徒も出てきますから、「著作権法?そんなもんやってられないわ!」と反対の声が聞こえそうですが・・・(^^;

 

ネットリテラシーと著作権の知識は身につけて無駄なものではない、というか、子供が犯罪に巻き込まれることから守ることができるので、絶対に知っておいたほうがよいです。

(ついでにいうと、私は家庭でネットリテラシーについて教えていますし、子供にスマホは持たせていませんし、youtubeは赤ちゃんの頃から見せていません。ただ、それだと大変なので最近はケーブルテレビでアニメを見せています。)

 

ちなみに特許庁は発明について学んで欲しいと言っていますし私も賛成ですが、先生への負担を考えると一部の生徒だけが学ぶのでも良いかもしれないなと思っています。
クラブ活動とかでね。

 

さて、話がだいぶ逸れたので漫画村問題に戻します。

 

ここで、登場人物は4人います。
マンガを書いている人たち。出版社たち。マンガを読む人達。そして、漫画村運営者。

 

漫画村のおかげでマンガをタダ読みする人たちは存分に利益を得られます。
漫画村運営者も同様にボロ儲けです。

 

本来は利益を受けられるはずのコンテンツ提供者である漫画家には一銭もお金がいきません。
出版社も同様に利益を得られません。

 

このように、漫画村の違法性についてですが、何が悪いって「赤の他人がボロ儲けして正当権利者に利益がいかない」ということです。

本来利益を得るはずの人のところへお金がいかないのです。
この歪んだ図式が問題を生み出しています。

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なお、著作権法には編集著作物https://iphappy.com/edit-workというものはありますが、漫画村がやっていることは編集にはあたりませんし、海外にサーバーがあるからといって法律に違反しないということはありません(ファイルローグ事件参照)。

 

漫画村の運営者は犯罪者ですが、利用者は犯罪者にはあたりませんから、利用するのは許されます。倫理的には問題があるでしょうが、少なくとも現行著作権法ではマンガを閲覧(人に勧めるのはやめるべきでしょう)することは違法ではありませんから。

それに、たとえ漫画村を読んでいてウイルスに感染したり個人情報を抜き取られたとしても自業自得で、それをわかった上での行動だと思うのです。

 

さて、漫画村と漫画村のユーザーに恩恵を与えるだけで取り残された「汗水たらしただけの漫画家たち」はどうすれば良いのでしょうか。

 

極論を言えば、「自分でマネタイズしろ!」ということになります。

マンガを描いてお金を得たいなら海賊サイトにアップされることも想定した上で収益化の道を考えるのです。

 

といってもこれは普通の漫画家にはかなり辛いことです。

 

だって、「マンガを描くだけで暮らしたい」「ビジネスなんて考えたくない」と考える人が多数派だと思いますから。
(漫画家には10代の若い人たちも多いですし)

 

でも、漫画家本人がアップロードして広告収入を得られるのなら良いのですが、サイト運営は漫画家にとっては面倒なことなのでやりたくない人も多いでしょう。

 

そこで登場するのが出版社です。

 

彼らは時代が変わったことを認識し、公式無料読み放題サイトを作るべきです。

一部無料ではありません。完全無料です。

 

そして、閲覧数に応じてマンガ家たちに印税を支払います。

 

どこで収益化するかというと、広告収入だったり、グッズの販売だったり二次的著作物の作成なり考えられること全てをします。
そうして、出版社は漫画家たちを支えます。

 

一部のビジネスマインドを持った漫画家は自分で著作権管理をしつつ収益化します。

 

このように漫画家によって収益方法は変わります。

 

現時点ではこれが一番良い・・・というか、こうせざるをえないのではないかなと思います。

 

だって、漫画村みたいなサイトは叩いても叩いても出てくるでしょうから。

 

出版社が早い段階で痛みを受け入れ行動を起こすべきです。

 

なお、公式無料読み放題サイトは各社別々に存在したほうが良いと思います。

 

なぜなら、その組織が著作権の管理をすることになるとジャスラックに変貌してしまう虞れがあるからです。

著作権管理をしてくれるのは著作権者にとって有り難いことですが、ジャスラックのように一社独占状態では音楽分野と同じ問題が起こります(独占禁止法にひっかかります)。

 

あ、それから出版社の人は著作権法をしっかり学ぶべきです。

搾取されたくない漫画家たちも著作権法を学ぶべきです。
著作権詐欺を行う輩もたくさんいますからね。

 

一応私のサイトでは無料で著作権法を学べるようにはなっていますがあらゆることを網羅しているわけではないですし、難しいこと(法律の専門家向けの内容)が混在しているので気楽に学べないよな〜とは思っています。

そもそもあらゆる人に読みやすくと思ってサイトを作ったのだけど、著作権法以外は専門家とか仕事で法律について調べている人たちばかりが見てる状態だし。もっと読みやすくしなきゃ・・・。

 

 

そうそう、この記事には「漫画村問題への3つの対抗策」と題名をつけましたが、残り2つの対抗策は、

「放置」と
「政府の介入」
です。

「放置」は神の見えざる手が勝手に事態を沈静化してくれることを祈って、現状のままほうっておくことです。ただ、これは良い策ではないでしょう。

 

「政府の介入」とは、たとえば、政府が違法サイトへのアクセスを強制的に遮断したり、広告の出稿を停止させることです。

 

前者は現実的ではありません(漫画村ほど大規模なサイトならやるでしょうが、その他の違法サイトにいちいちそんなことできない)ので、後者の手段をとるべきでしょう。

 

ただ、漫画村プロのように有料にしてきたらそれも効果を成しません。

 

というわけで、やはり、「公式無料読み放題サイト」の立ち上げが一番良いのではないかなと思います。

 

まとめ

・全く無関係の第三者が利益を得ることは文化の発展を阻害するので許されません。

出版社が電子書籍なりマンガを読めるアプリを提供するなりして無料で読めるようにしてしまう必要があります。

儲けはマンガだけからではなくそこから派生するもので上げます。たとえば、キャラクターグッズとか。アニメ化、CD化し、二次的著作物が創作されることによりさらに多くの人が関わり、作品はより多くの人に楽しんでもらえることになります。

 

・出版社や編集をしている人は率先して著作権を学ばなければいけません。

 

・私達一人ひとりがネットリテラシーを身につけ、他者の著作権を大切にしなくてはいけません。同時に漫画家自身や出版社も収益化方法を変える途を探さなければいけません。

 

最後に漫画村を倒す方法をw

 

著作権の啓蒙マンガを描いてそのマンガを漫画村にアップロードします(笑)
題して、「トロイの木馬作戦」。
すごく面白い漫画でないといけませんが、誰かやりませんか?原作協力しますよ(笑)