まずい棒の法的にまずい問題

昨日というか、今日というか・・・9月31日は「まずい棒の日」なんだそうです。

 

というわけで、今日はまずい棒についてお話したいと思います。
・・・とその前に、まずは元祖うまい棒について。

 

うまい棒は誰でもご存知ですよね。
やおきんさんの販売している商品の一つです。ただし、商標権を持っているのも商品を作っているのもリスカさんです。
まあ、最初の頃はやおきんさんもブランド経営というものがよくわかっていなかったのでしょう。
今ではしっかりとブランド管理をされています。
といっても「うまい棒」の標準文字商標取ったの2016年だけど。遅いよっ!

 

さて、このうまい棒に恋人がいることも割と広まっていると思います。

 

うちでも、先日、「うまい棒の恋人」という関西土産をもらいました。

うまい棒の恋人の箱を開けてみると、「奈良の恋人」や「京都の恋人」などがお目見えしました。

 

シュガーラスク味で「白い恋人」を思わせる、えろう上品なお味どすえ。(パッケージを眺めていたら、似非京都弁話せるようになったどす)
通常のうまい棒よりも高いけれど納得できるお味どす。

 

そうそう、以前、「白い恋人」の石屋製菓さんが面白い恋人を作った会社を訴え、和解に終わったどすね(京都弁むずかC)。

過去記事

 

そのため、この商品(うまい棒の恋人)は、うまい棒の会社であるやおきんさんと白い恋人の石屋製菓さんから許諾を得ているのだろうか・・・

と疑問を持ちながらパッケージを眺めてみたら、しっかりと「販売者 やおきん」と書かれていたので、半分だけ安心しました。

 

石屋製菓さんの許可はもらっているのかどうかは知りません。
まあ、許容範囲ね。

 

っていうか、日本各地に「◯◯の恋人」というお土産売っていますよね。

 

そして、パッケージは白の背景に水色の縁という「白い恋人」にそっくりなデザイン・・・。

 

う〜ん・・・、石屋製菓さんが苦笑いしていそうだわ(ー▽ー;

 

パロディ商品というものは面白いですし、公式が許諾を出しているのなら安心して買うことができますが、公式が許諾を出しておらず、歯がゆい思いをしているのだったら、買いたくなくなってしまいます。

冷めた目で見てしまうんですよね・・・。

 

皆が「安心して」笑うことができるように、法的な問題をクリアしてから販売してほしいなと思います。

 

 

さて、今度は「まずい棒」を取り上げてみたいと思います。

 

この「まずい棒(リンク先は会社のウェブサイト)」というものは、銚子電気鉄道株式会社さんが起死回生の一手として販売したものです。
コンポタ味なので、それなりに美味しいけれど一本50円は高い!というのが世間の反応です。
まあ、高いですよね。
 

銚子電気鉄道株式会社さんは、電車の会社なのに自転車営業等、自虐ネタでアピールするくらい、電車経営で儲かっていない会社です(笑)

 

副業のぬれ煎餅で一時期持ち直したものの、また経営難に陥ってしまったとか。

なんだか応援したくなってしまう会社ですよね(弱みを見せると応援者が増えるので、こういう自虐ネタは良いと思います)。

 

しかし、電車って、その地域に行かないと利用できないのでなかなか応援できません。

ですから、電車の会社が副業をするのって効果的です。

(JRなんかは価値の高い不動産をたくさん有しているので潤っていますが)

 

さて、まずい棒のキャラクターである「まずえもん(魔図衛門)」のキャラデザインは、日野日出志さんです。

あら、すごい人に頼んだわね。いくらかかっているの・・・。ていうか、中川礼二やん・・・。

 

キャッチフレーズもどこかで聞いたことのあるものです。

「まずい・・・もう1本!」

 

うまい棒のパロディ品であるだけでなく、青汁のキャッチフレーズも使っていますし、販売許可や使用許可は得ているのかと心配になってきます。

まあ、青汁の方は特に何も言ってこないでしょう。

 

問題はうまい棒の方です。

 

産経新聞の記事を読んでみたら、銚子電気鉄道株式会社さんの「こんなに売れるとは思わなかった。うまい棒をリスペクトはしている」というコメントが有り、許諾を得ていないのではないかと心配になりました。
ヤフーニュースも見てみたのですが、「許諾を得ている」と書いてあった部分が後に削除されていたようですし・・・。

 

ロイヤリティの支払いとかコラボの企画を持ち出せば、やおきんさんとうまくやっていけそうな気がしますが、許諾を得ていなかったら、それこそ法的にまずい棒・・・。

 

というわけで、「リスペクト」なるものがどれだけリスペクトなのか調べようと思い、とりあえず「まずい棒」の商標権について調べてみました。

 

すると・・・、

 

まずい棒の商標出願は今年(2018年)の5月23日にされているのですが、しているのは銚子電気鉄道株式会社さんじゃないやんけー!

ということが判明しました。(ちなみに、登録はまだされていない。)

 

まずい棒の商標出願は、企画・プロデュースをしている会社によってされていました。

 

 

銚子電気鉄道株式会社さんの経営難につけこんで、うまい汁をすすろうって魂胆かしら・・・。

外形的にはそうよね・・・。

 

しかも指定商品、菓子だけかいっ!

 

 

この状態じゃ、やおきんさんへのリスペクト、しっかりしていない気がしてきました・・・。

 

利益率は低くなってしまうけど、やおきんさんとコラボして、うまい棒の限定フレーバーを作ってもらえばよかったのに。

 

めっちゃ好きやねん!という愛というか情熱、リスペクトその他もろもろの気持ちを現してみたら、うまい棒ファンが大人買いしてくれそうですよ。

 

・・・それにしても、まずい棒は息の長い目玉商品になるのか心配です。

短期間に爆発的に売れるよりも長く細く棒のように売れた方が経営は安定するから、頑張って欲しいところです。

ちなみに、企画にばかり頼ると経営安定しないよ・・・。やりたくなっちゃうけどね。
私もクライアントさんに10月ということでハロウィンイベントやらせちゃったもん・・・。
まあいいわ。ハロウィンに合う業界だし(なんだそれ)、儲かるし宣伝になるし。