先日「承認欲求の強い成功者が後進に道を譲らないままでいると若手を苦しませる」という趣旨の記事を書きましたが、承認欲求が強くても魅力的な人は存在します。
それはどのような人か一言で言うと、「他人からの悪い評価を気にしない自信家」です。
それから、まだ現役バリバリの若い人ですね。
他人からの称賛は求めるのですが、たとえ称賛されなくても気にしない人です。だって、自分に自信があるから自分を評価しない人間は「わかっていないやつ」とわかっているからです。
この手の人は、非常に魅力的です。異性だとモテます。
というか、私の夫が２０代〜３０代前半はこういう人でした（今でも根は同じ）。
一般的に自信家というと、自己愛が強く自己中と思われがちです。
実際そうでしょう。
ただ、それを補って余りあるほどの魅力を備えています。
自分に自信があるために万能感を有し、称賛されるために頑張ります。
好奇心が旺盛で計画性がなく無鉄砲。ハラハラして私が守ってあげなきゃと母性本能をくすぐられます。
よくしゃべるし快活。
悪く言うと子供ですが、よく言うと少年の心を持ったまま大人になった人です。
こういう人は敵も多いのですが、憧れる人も多いのです。
あなたの周りにもこんな魅力的な人はきっと一人や二人いるはずです。
そして、実際に実力も伴っていてカッコいいですよね。
外見的にも魅力的な人が多そうです。
思いつきで行動するので家族は振り回されて大変なのですが、それも許してもらえる可愛らしさを持っています。
得な性格ですね！（笑）
こういう人はモテるので結婚が早い人が多いと思います。
婚活市場でこのような人に出会えることはあまり無いのではないかと思いますし、もしいたとしたら真っ先に婚活を卒業していく人でしょう。
ただし、極度の自己中で家事や育児はしないので、結婚するときはそのつもりで備えておかないと奥さんは過労で倒れます。
そして、子どもたちの年齢を忘れるなんて当たり前ですし、一人だけ外食して子どもたちの分を買ってこないのも当たり前ですし、「遊びに行こう」と言っても子どもたちから拒否されますし、書斎と寝室の二部屋を独占しているのに自分の荷物は子どもたちの部屋に置いてブーイングを食らっています。
しかし、可愛さで全部許して貰えるのだから得な性格ですねー。
「俺はお前がいなかったら死んじゃう」って甘えて全てを許して貰えるのはこういう人だけでしょう。
（夫の不満をブログに晒していくタイプの奥さんを持つと大変なので同情の余地あり）
なお、同じ自信家でも「他人の評価に一喜一憂する自信家」は精神的に弱すぎて魅力的ではありません。また、「実力が伴わない自信家」も同様です。
たとえば、ダイの大冒険に出てくるチウなんて正にそうで、実力もないのに偉そうにしていますよね。
自分よりも実力も魅力も数段上のポップを恋敵と誤認しているあたりも自分を客観的に見ることが出来ていません。
他人の評価に振り回されず実力者であるヒュンケルみたいな人はクールでカッコいいですが、ヒュンケルが承認を求めるようになったら途端にこの記事の主題である可愛いキャラになってしまうのでしょうね。
なお、ただただ親の愛を求め続けたザムザ（ザボエラの息子）は自分の幸せを親からの承認と同一視していたので可哀想です。
自分軸で生きることが出来ていたらあんな哀れな最後にはなりませんでしたが、価値観というものは人それぞれですので、父のために全てを捧げるのが彼にとっての幸せで、そこから生涯抜け出せなかったのでしょうね。
でも、武人の心を持っていた人ですのでその点はカッコいいですよね。
この武人の心を持った人はダイサイドに来るので（クロコダインとかヒュンケルとか）、ザムザも生きていたら仲間になっていたかもしれません。（ところでザムザって、やっぱりカフカから来ているんでしょうねぇ。変身しますし）
つい話が明後日の方向へ暴走してしまいましたが、「承認欲求は強いけど他人からの悪い評価は気にしない自信家」の人は、社会を変革する力も持っています。自分だけ過去の栄光に浸かっていたい、若者を搾取するザボエラみたいな老人とは違います。
武人的かっこよさは正義であり勇者の側なのですね（？）。
