情報の取捨選択の仕方【知財業界】

2020年現在、弁理士だけで約1万人、その他の知財関係者(企業知財部員、サーチャー、特許技術者、特許事務、特許翻訳等など)を含めると知財の仕事に就いている人は相当数いるわけですが、Twitterやブログで情報発信をしている知財関係者は全体のごく一部です。しかし、その少数で知財業界のイメージが形作られてしまっているように感じます。

私もブログとTwitterをしていますが、全然知らない方からご連絡をいただくことも多く、私のせいで知財業界に悪いイメージを持たれないようにしないとなと思うようになりました。
私のブログはあくまでも私の視点から見て面白いと感じたことを書いているので、「絶対的な事実」が書いてあるわけではありません。(嘘を書いているわけでもありませんのでご安心ください)

他の方々も同様です。
明らかに通常とは異なることが書かれていたり発言していることもありますが、それはその人が経験上感じたことであって、その人にとっては嘘ではありませんが、客観的に見るとおかしいこともあります。
したがって、私は事実を書くときにはなるべく自分の経験や主観は取っ払って人から聞いた話を書くことにしていますが、それでもやはり勘違いをしていることはあるでしょうし、「思いこみ」もよくあります。

特に、昔私が書いたキラキラした記事を読んで面白そうだということで知財業界に入ってきてしまった人が今苦労しているのを見ると、悪いところを隠して良い面だけを伝えてしまったと後悔しています。
彼らは仕事を始めてから理想とのギャップに苦しみました。これは、情報を適切に伝えなかった私の責任です。

最初に述べたようにブログやTwitterでは一人の人が思い込みで呟いているに過ぎないことが真実として認識されてしまう虞れがあります。現実世界とネットの世界は乖離しています。この乖離を埋める方法として過去にネットをしていない知財関係者たちにインタビューをしたことがあります。パテント誌のように固さを保ちつつ、読んで面白い記事にしようと意気込みましたが結局一件も公開していません。実名で公表することを深刻に考えすぎて躊躇してしまったためです。

でも読み返してみると役立つことも多いので、近日中にインタビュー記事を公開しお役に立ててもらおうと思います。